Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lisez 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 349 705 caractères · 678 écrans

Aozora Bunko

久助さんを国へやるか、この地で飛脚を頼むかするよりほかはないが、飛脚では安心のなり難いこともある。ぜひ、どうしても久助さんに行ってもらわねば……先日は、かりそめに邪魔にした久助を、今は、一にも二にも恃む心になったのも勝手なものだが、その恃みきった久助さんとても、仮りに最大速度で走ってくれたところで、往復に二十日はかかるでしょう。

その二十日の間――二十日たって帰るものならいいが、今の時節、途中で、もしものことでもあったらどうしましょう。

この際に、お雪ちゃんが、「遠くの親類より近くの他人」という諺をしみじみと思い、身に沁みました。

親類でも、実家でも、遠くにあってはなんにもならない。これは、いっそ、近くの他人……他人へすがるよりほかはあるまいけれど、こんなところで、すがるべき他人を見出すことがむずかしい。どうしたものだろう――お雪ちゃんは思案の揚句、ふと胸に浮んだのが、白骨温泉に滞在している人たち、わけて北原さんのことです。

三十三

白骨を出る時は、こっそりと、だしぬけに出て来てしまっているから、皆さんも気を悪くしていらっしゃるだろうが、それには、そうしなければならぬわけがある。