Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
Lisez 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 262 120 caractères · 516 écrans
吐いてごまかしています。
そうして意地を張りながら、酒を飲むことから飯を食うことに至るまで、いちいち国公の世話になる億劫さは容易なものではありません。当人も困るし、病家先の者はなお困っていました。
二日たち三日たつ間に道庵も少しは慣れてきて、相変らず手錠のままで酒を飲ませてもらい、その勢いでしきりに鰡八の悪口を並べていました。
この最中に、道庵の許へ珍客が一人、飄然としてやって来ました。珍客とは誰ぞ、宇治山田の米友であります。
この場合に米友が、道庵先生のところへ姿を現わしたのは、その時を得たものかどうかわかりません。
しかし、訪ねて来たものはどうも仕方がないのであります。本来ならば、与八と一緒に訪ねて来る約束になっていたのが、一人でさきがけをして来たものらしくあります。
「こんにちは」
米友は、きまりが悪そうに先生の前へ坐りました。この男は片足が悪いから、跪まろうとしてもうまい具合には跪まれないから、胡坐と跪まるのを折衷したような非常に窮屈な坐り方です。
「やあ、妙な奴が来やがった」
道庵先生もまた、手錠のまま甚だ窮屈な形で、米友を頭ごなしに睨みつけました。