Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lisez 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 262 120 caractères · 516 écrans

Aozora Bunko

二十

こいつは偽盲目じゃないかと、米友はこの時にもまたそう思い出しました。

二十

多分石川島の造船所から乗り出したと思われるバッテーラが、この真暗な中を無提灯で、浜御殿の沖へ乗り出しました。

「どこへおいでなさるんでございます」

艪を押していた若い男が尋ねました。

「西洋へ」

と答えたのは、駒井甚三郎の声であります。

「エエ! その西洋へ、こんなちっぽけな船で?」

「これで行くんじゃない、沖へ出ると大きな船がある」

「へえ、いったい、あなた様は、どうしてそんなお心持におなりなさったんです、何の御用で西洋へおいでなさるのでございます」

バッテーラを漕ぎ出したのはこの二人。人足の寄場であった石川島。敲きや追放に処せられたもので、引受人がなくて、放してやるとまた無宿人になってしまいそうなものを、ここに集めて仕事をさせておいたから、おそらくここに駒井甚三郎のためにバッテーラを漕いでいるのは、そのなかの一人と思われます。二人とも同じような陣笠を被って、羅紗の筒袖の羽織を着ていました。

「吉田寅次郎の二の舞だ」

と言ったまま多くを語らず、それをわからないなりで艪を操っている若い男は、駒井甚三郎に盲目的に信従している者と見なければなりません。