Classiques japonais avec furigana
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やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
Lisez 山の人生 (やまのじんせい) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 116 022 caractères · 226 écrans
二
二
現在の我々日本国民が、数多の種族の混成だということは、じつはまだ完全には立証せられたわけでもないようでありますが、私の研究はそれをすでに動かぬ通説となったものとして、すなわちこれを発足点といたします。
わが大御門の御祖先が、始めてこの島へ御到着なされた時には、国内にはすでに幾多の先住民がいたと伝えられます。古代の記録においては、これらを名づけて国つ神と申しておるのであります。その例は『日本書紀』の「神代巻」出雲の条に、「吾は是れ国つ神、号は脚摩乳、我妻号は手摩乳云々」。また「高皇産霊神は大物主神に向ひ、汝若し国つ神を以て妻とせば、吾は猶汝疎き心有りとおもはん」と仰せられた。「神武紀」にはまた「臣は是れ国つ神、名を珍彦と曰ふ」とあり、また同紀吉野の条には、「臣は是れ国つ神名を井光と為す」とあります。『古事記』の方では御迎いに出た猿田彦をも、また国つ神と記しております。
令の神祇令には天神地祇という名を存し、地祇は『倭名鈔』のころまで、クニツカミまたはクニツヤシロと訓みますが、この二つは等しく神祇官において、常典によってこれを祭ることになっていまして、奈良朝になりますと、新旧二種族の精神生活は、もはや名残なく融合したものと認められます。