Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまのじんせい

山の人生

柳田 国男

Lisez 山の人生 (やまのじんせい) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 116 022 caractères · 226 écrans

Aozora Bunko

そうしてやはりのちに安倍川の川原で、犬に喰殺されたと伝えられる。信州下伊那郡泰阜村の温田というところにも、狸のえがくという絵像のあることが、『伝説の下伊那』という書に報ぜられてある。人の顔に獣の体を取りつけたような不思議な画姿であったという。ただしこれは和尚ではなくて、由ある京都の公家という触込で、遠州路から山坂を越えて、この村に遣ってきて泊った。出入ともに駕籠の戸を開かず、家の者も見ることをえなかったが、翌朝出発の時に礼だと称して、こんな物を置いて去ったという。この狸はそれから柿野という部落に入って同じことをくりかえし、だんだんと天竜筋を上って行くうちに、上穂の光善寺の飼犬に正体を見現わされ、咬み殺されてしまったというが、その光善寺の犬は例のヘイボウ太郎で、遠州見附の人身御供問題を解決した物語の主人公だから、どこまでが昔話か結局は不明に帰するのである。

『蕉斎筆記』にはまた次のような話が出ている。三州亀浜の鳴田又兵衛という富人の家へ、安永の初年ころに、京の大徳寺の和尚だというのがただ一人でふらりと遊びにきて、物の三十日ほども滞在し、頼まれて額だの一行物だのを、いくらともなく書いて還った。