Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまのじんせい

山の人生

柳田 国男

Lisez 山の人生 (やまのじんせい) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 116 022 caractères · 226 écrans

Aozora Bunko

冬になると暖かい海辺の砂浜などに出てくるのから察すると、彼らの夏の住居は山の中らしい。伊豆へは奥州から、遠州へは信濃から、伊勢の海岸へは飛騨の奥から、寒い季節にばかり出てくるということも聴いたが、サンカの社会には特別の交通路があって、渓の中腹や林の片端、堤の外などの人に逢わぬところを縫うている故に、移動の跡が明らかでないのである。

磐城の相馬地方などでは、彼らをテンバと呼んでいる。山の中腹の南に面した処に、いくつかの岩屋がある。秋もやや末になって、里の人たちが朝起きて山の方を見ると、この岩屋から細々と煙が揚がっている。ああもうテンバがきているなどという中に、子を負うた女がささらや竹籠を売りにくる。箕などの損じたのを引き受けて、山の岩屋に持って帰って修繕してくる。

土地の人とはまるまる疎遠でもなかった。若狭・越前などでは河原に風呂敷油紙の小屋を掛けてしばらく住み、断りをいってその辺の竹や藤葛を伐ってわずかの工作をした。河川改修が河原を整理してしまってからは、金を払って材料の竹を買う者さえあった。しかも土着する者は至って稀で、多くは程なくいずれへか去ってしまう。