Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまつばき

山椿

山本 周五郎

Lisez 山椿 (やまつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 911 caractères · 32 écrans

Aozora Bunko

主馬はそれを聞きながして挨拶を述べ始めた、みちはそっと立っていった。言葉を結ぶと主馬はくだけた姿勢になり、微笑をみせた。

「むずかしい客は帰ったから悠くりやって呉れ、ちょうど雪が降ってきた。よかったら雪をさかなに飲み明かしても結構――河上、まずいこう」

雪と聞いて座の空気が更に浮立った。一人が障子をあけにいった、だがそれだけでは見えない、別の一人が燭台を縁先に持ちだした。庭には椿の老樹が並んでいる、その繁った枝葉や樹下の暗がりが燭台の光りを生かすので、こんどは舞い落ちる雪がかなりはっきり眺められた。

「これはお誂え向きじゃないか、本当に飲み明かすか」

脇田信造がそう云うと、笑い声がどっとあがった。

「なにも開き直ることはない、雪でなくったってその積りで来たんだろう」

「脇田が飲むのに誂え向きでないものは絶対にないね」主馬が珍しく口を出した、「いつかひどい風邪で寝ていたときだ、高い熱でまっ赤な顔をして唸りながら、玉子酒にはお誂えですと云ったからね」

間もなく主馬はそこを立った。――仲人の秦野夫妻を送り出したのは、十二時まぢかのことだ。それから加減をみさせて風呂にはいった。