Classiques japonais avec furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lisez 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 182 581 caractères · 364 écrans
」
明智探偵が、中村係長と顔を見あわせながら、考えぶかく言いました。
しかし、あとになって、警察は、けっきょく、この北村青年の意見をもちいることになったのです。ネズミとりの何百倍もある、大きなわなを用意したのです。でも、それは、鉄のあみではありません。もっと、便利で、もっと、じょうぶなものでした。
話がここまですすんだとき、とつぜん、どこか遠くのほうから、
「キャーッ。」という、悲鳴が、聞こえてきました。
みんなは、思わず、顔をみあわせました。
「アッ、いまのは、ゆりかの声です。あの子が、どうかしたのかもしれません。」
平野君のおとうさまは、そう言ったかと思うと、あわてて、部屋のそとへ、とびだしていきました。
そして、しばらくすると、どこからか、
「みなさん、はやく来てください。たいへんです。ゆりかが、ゆりかが……。」
というおとうさまの、けたたましい声が、ひびいてきました。
これより、すこしまえ、ゆりかさんは、あの庭にめんした、自分の部屋へ、いそぎ足にはいってきました。さっき、おかあさまに、「今夜は、おくの部屋にいるのですよ。」と、わけも言わないで、手をひいて、おくまった部屋へ、つれていかれたまま、すなおに、じっとしていたのですが、だいじなバイオリンを、机のうえに、ほうりだしたままにしておいたのが気がかりだっ