Classiques japonais avec furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lisez 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 182 581 caractères · 364 écrans
」
北村青年が、部屋のまんなかにとび出して、さけびました。すると、虎井博士が、その声を消してしまうような、大きな声で、なにかわめき出すのでした。
「いや、おれがいう。おれにいわせろ……。だが、そのまえに明智先生、宇宙怪人にばけた悪ものが、どこにいるか、それをきこう。さあ、えんりょなくいってみたまえ。」
「いまさら、いうまでもない。きみがその悪ものだ。」明智がするどくいいはなちました。
「で、証拠は?」
「ここにいるモグリの名人の漁師は、たしかに、きみにたのまれたといっている。」
「そうです。この人に五万円もらって、たのまれたです。その五万円はここに持っている。いつでもかえしますだ。」
漁師は一歩まえに出て、博士をにらみつけました。
「北村君、きみは博士のほんとうの名を知っているはずだね。」
明智がいいますと、北村青年は待ちかまえていたように答えました。
「知っています。」
「その名をいってみたまえ。」
すると、北村はツカツカと虎井博士のまえにすすみよって、博士の顔を、まっこうから指さしながら、さけびました。
「この人は怪人二十面相です!」
ああ、虎井博士が怪人二十面相! 潜航艇でおっかけた博士の方が、じつは宇宙怪人にばけていた二十面相だったとは! 思いもよらぬことのなりゆきに、部屋にいたおおぜいの人々は、あっけにとられて