Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lisez 探偵夜話 (たんていやわ) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 363 caractères · 277 écrans

Aozora Bunko

「それ見なさい。ここらの人達はなにを言うのか。」と、祖母は自分の信用の裏切られないのを誇るように言った。

祖母ばかりでなく、根が正直な村の人達は、あまりに早まって尼をうたがい過ごしたのをいささか悔むような気にもなったらしく、一度は顔をそむけていた者もこの頃では再び親しみをもつようになって、自分の村じゅうを廻っただけでも尼の托鉢はかなりに重くなるらしかった。こうして、かの尼に対する村人の信仰がだんだんよみがえって来ると反対に、尼の顔容のだんだんにやつれて来るのが目についた。豊かな頬の肉はげっそりと痩せて、顔の色は水のように蒼白くなった。今までは毎日欠かしたことのない托鉢を、ときどきに怠る日さえあった。

「地蔵さんこの頃は病気じゃないかしら。」と、祖母は心配そうにひたいを皺めていた。

尼の顔色の悪いのは、この間からの悪い噂に気を痛めたせいであろうと、祖母は言った。さもなければ、女の足で遠い隣り村まで毎日托鉢に出て行った疲労であろうと、母は言った。村の人たちもやはりそんな風に解釈したらしく、取り留めもない噂を立てて直接間接にかの尼を迫害した自分たちの罪をいよいよ悔むようになった。