Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Lisez 探偵夜話 (たんていやわ) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 363 caractères · 277 écrans
四
二人はいよいよ気味が悪くなって、足を早めて帰ってしまった。
四
喜蔵と重太郎の申し立ては、その後幾たびの取り調べに対しても決して変わらなかった。かれらはその以外にはなんにも知らないと固く言い張っていた。煙管は重太郎の所持品に相違なかったが、それはすすきのなかに忍ぶ時に遺失したもので、ほかには何の子細もないといった。しかし尼の行動に対するかれらの申し立てがあまりに奇怪であるために、警察では容易にそれを信用しなかった。深夜に石地蔵を抱いて何事をかささやいている――しかもそれを決して他言するなという――そんな不思議な事実をならべ立てただけでは、道楽者二人が無罪であるという証拠にはならなかった。
かれらがなんと言い張っても、警察の側では尼の死体を検案の結果、一つの動かない証拠をつかんでいるので、嫌疑者は尼の徳操を汚したものと認められていた。かれらは泣いて無実を訴えたが、ひとまず裁判所へ送られてしまった。しかしかれらの申し立てた事実が世間に洩れきこえると、一方にはまたかれらを弁護する者があらわれて来た。今までにも尼が夜ふけに地蔵さまのほとりをふらふら徘徊しているのを見かけた者は、かれら二人のほかに幾人もあった。