Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans
竹中半兵衛何者ぞ、こんどはおれが行って、今日までの無礼を詰問ってくれたい――などと腹を立てた。
それは、数えると、ちょうど十度目の訪問だった。その日は、風雨がひどく、蕭々と寒くさえあった。藤吉郎は、桑十にも泊っていた農家の者にも、懇切にひき止められたのであるが、蓑笠を借りうけて押して登って行ったのである。
夕方、行きついて、例のごとく門に立って訪うと、
「はい。……誰方様ですか」
めずらしくその夕べ初めて、半兵衛の妹といつか小熊から聞いた女性が出て来た。
「毎々、うるさくお訪ね申し、先生の御意に敢えて逆らうようにて、恐縮いたしておりますが、主君の使いに立ち、お眼にかからぬうちは、帰国もなりがたい者でござる。使いして君命を辱めずとは、侍奉公の身の当然にてもござれば、二年でも三年でも、お心にかなうまでは、お訪ねする覚悟でござる。――それにてもなお、かないがたき時は、腹を切るまでときめておりまする。――あわれ、人一倍、武門の辛さも御承知の半兵衛重治どのと存じ上げ奉る。……よろしゅうお言葉添えのほどを、あなた様よりも」
破れ廂から雨だれの烈しく落ち飛沫いている下に、藤吉郎はうずくまって訴えた。