Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 180 256 caractères · 361 écrans
「ごめんね。……ね」
日吉は、ぷっと赤い顔をして、肩を揺りうごかしたが、於福の泣き出しそうな眼をみると、急に、
「俺んことを、一緒になって、悪ていいうからだい」
と、肩を柔らげた。
そしてまだ少し胸がすまないようにいった。
「汝れのことを、何日もみんなが、唐人子、唐人子って、揶揄うだろが。おらは揶揄ったことなんかあるかい」
「ない……」
「唐人子だって、おら達のなかまになればおら達の国の者んだい。そういってるだろ」
「うん」
「ほんとだぞ、於福」
「うん……」
於福は、眼をこすった。泥が涙に溶けて、眼のまわりにぶちができた。
「ばかやい。泣くから唐人子っていわれるだい。武者を見に行こう、ア、早く行かねえと行っちまうぞ」
於福を引ッぱって、日吉も後から駈け出した。彼方の黄色い埃の中に、軍馬や旗差物がもう近く見えていた。
二十騎ほどの侍と、二百人ばかりの歩兵だった。それに小荷駄の一隊が、ごっちゃに交じって――槍も長柄も弓持も、秩序なく前後になって――熱田街道から稲葉地の野づらを横ぎり、庄内川の堤の上へと、今、一騎一騎、背のびするように登りかけたところだった。
「――わあッ」