Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はたもとたいくつおとこ

旗本退屈男

佐々木 味津三

Lisez 旗本退屈男 (はたもとたいくつおとこ) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 240 656 caractères · 478 écrans

Aozora Bunko

いや、面白い面白い。次は何じゃ」

「床屋が渡世の新吉と申す者でござります。髪床は人の寄り場所、したがって世間のことを少々――」

「なるほど。世間通じゃと申すか。いや、面白いぞ面白いぞ。段々と役者が揃うて参ったわい。三人目は何じゃ」

「鳶の七五郎と申します。ジャンと来りゃ火の子の中へ飛び出すが商売、そのせいか人より少し耳が早うごぜえます」

「ウフフ。面白い面白い。ずんと面白いぞ。お次はどうじゃ」

「あッしばかりはまことに早やどうも――」

「バクチの方か!」

「へえ。相済みませぬ。御名物のお殿様でごぜえますから、直に申しまするが、名前は人好し長次、まとまった金がころがりこむと、じきにうれしくなって人にバラ撒いちまいますんで、この通り年がら年中文なしのヤクザ野郎でごぜえます」

「わはは。道理でのう。目が細うて、鼻が丸うて、極楽行の相がある。いや、揃うた揃うた。注文通りによくも揃うたわい。早足に早耳に世間通に、世馴れ者のバクチ打ちとはひと狂言打てそうじゃ。何を頼むにしても先立つものはこれであろうゆえ、五両ずつ遣わそうぞ。ほら、この通り五枚ずつじゃ、遠慮のう懐中せい。――いや、苦しゅうない。