Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はたもとたいくつおとこ

旗本退屈男

佐々木 味津三

Lisez 旗本退屈男 (はたもとたいくつおとこ) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 240 656 caractères · 478 écrans

Aozora Bunko

では、頂いて参ろうわい。――みなの衆、豊明権現様もさき程からきっとお待ちかねじゃ。遠慮は要りませぬぞ。急いで行かッしゃい」

「まてッ、まてッ、待たッしゃい!」

「御用かな」

「おとぼけ召さるなッ。祖先の御遺訓ゆえ御入用ならば労役人夫やらぬとは申さぬ。決してさしあげぬとは申さぬが、この百姓共には詮議の筋がある。おぬしにはこやつらの手にせる品々、お分り申さぬか」

「これはしたり、九十の坂を越してはおるが、まだまだ両眼共に確かな正守じゃ。鍬をもち、鎌をも構え、中には竹槍棍棒を手にしておる者もおじゃるが、それが何と召されたな」

「何と召されたも、かんと召されたもござらぬわッ。かような物々しい品を携え、あの境内に寄り集って、不埓な百姓一揆を起そうと致しおったゆえ、ひと搦めに召し捕ったものじゃ。ならぬ! ならぬ! なりませぬ! この者共を遣わすこと罷りならぬゆえ、とッとと帰らッしゃい!」

「いやはや困った御笑談を申さるる御方じゃ。御立派やかな若殿が老人を弄うものではござらぬわい。一揆の証拠どこにおじゃる。石垣の修築と境内の秋芝刈りを願おうと存じたのでな。みなの衆にもその用意して社殿の裏に集うて貰うたのじゃ。