Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Lisez 日本橋 (にほんばし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 697 caractères · 177 écrans
振向く処を
六十五
)の我児を、大肌脱の胴中へ、お孝が……葛木に人形を包んで投げたを拾って持った、緋の長襦袢を縄からげにぐい、と結んで、
「おう!」
とばかり呻って出たのは赤熊である。
「助かった。」
「助けた。」
錦の帯は煙を払って、竜のごとく素直に立つ。母はその手に抱寄せられた。
「坊や。」
と清葉が手を伸した時、炎の流は格子戸の倒れた穴を、堰を切った堤のごとく、九ツの頭を立てて漲り流るる。
「まあ、綺麗に花が咲いた事。」
一町、中を置いた稲葉家の二階の欄に、お孝は、段鹿子の麻の葉の、膝もしどけなく頬杖して、宵暗の顔ほの白う、柳涼しく、この火の手を視めていた。……
振向く処を
六十五
「この勢だ、この勢だ。」
人雪頽打つ中を、まるで夢中で、
「人一人助けただい。この勢なら殺せるだい。お孝、畜生。」
眼は火のごとく血走りながら、厚い唇は泥のごとく緊なく緩んで、ニタニタと笑いながら、足許ふらふらと虚空を睨んで、夜具包み背負って、ト転倒がる女を踏跨ぎ、硝子戸を立てて飛ぶ男を突飛ばして、ばたばたと破って通る。
「この勢だい、殺せるだい。」
火の盛なる頃なれば、大膚脱ぎを誰一人目に留る者も無く、のさのさと蟇の歩行みに一町隣りの元大工町へ、ずッと入ると、火の番小屋が、あっけに取られた体に口を開けてポカンとして、散敷いた桜の路を、人の影は流るるよう。