Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Lisez 日本橋 (にほんばし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 697 caractères · 177 écrans

Aozora Bunko

肩の位に、大客を恐れない品格が備わって、取乱した人とは思われなかった、が、清葉も改めて会釈をする時、それは誰にするのやら分らないことを悟った。

「いらっしゃいまし。」

今度は澄まして在らぬ方の、店を向いて手を支いたのである。

「お孝さん、分りますか。」

清葉は声を曇らしながら、二階で弄んで欄干越、柳がくれに落したのを、袖で受けて膝に持った、銀地の舞扇を開いて立って、長火鉢の向う正面に、縁起棚の前にきらりと翳すと、お孝が、肩を落して、仰向いて見つつ。

「お月様でしょう。――大事のお月様雲めがかくす。――とても隠すなら金屏風で、」

と唄うかと思えば、

「おお、寒い、おお寒い、もう寝ようよ。」と身ぶるいをする。

お千世が、その膝を抱くように附添って、はだけて、乳のすくお孝の襟を、掻合せ、掻合せするのを見て、清葉は座にと着きあえず、扇子で顔を隠して泣いた。

背後へ廻って、肩を抱いて、

「お大事になさいよ、静にお寝みなさいまし、お孝さん、ちょいとお千世さんを借りますよ。――お座敷にして。」

と顧みて、あとは阿婆に云った。

「から、意気地も、だらしも有りませんやね、我ままの罰だ、業だ。