Classiques japonais avec furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 25 679 caractères · 52 écrans
十一月四日
十一月五日
十時頃まで居てかえる。
十一月四日(木曜)雨
昨日カブキの切符を貰い、Yと二人出かけた。鴈治郎スキでないが一度は見て居てもよいと。春江、Kも来て居る。
春江、Kに「あの背中にコブ背負った人ね、そばで見ると随分変てこよ」と云って居る。一人、古風な束髪にバラのカンザシをさし、派手な派手な着物を着て居た下町娘を評してなり。若い娘から少しふけた娘になる女の評言らしく。つまらないつまらない芝居。「女楠」愚の極、ああしか芝居に出来なかったのか。鴈治郎も自分の放蕩を生糸で行って居るのは面白いが極めて詩趣なし。「十六夜清心」がよかったのを思い出す。却って「葛の葉」面白かった。
〔欄外に〕
Y、「紙治封印切」を評して、上方の芝居は、舞踊が入らないから美くしくないと。
自分、ああいう情痴気分がいや。
二人の感じ方の差一寸面白し。これも
十一月五日(金曜)
八木さん。久しぶりなり。今日は少し元気に見えた。今日はY少々腹工合わるし。ウドンを会でたべる由で、私一人九段下の例のスシやでたべる。この間Yと二人で行ったときには、大きいまま出し、今日は二つにきってある。たべよいように。