Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しゅんちゅう 

春昼・春昼後刻

泉 鏡花

Lisez 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 079 caractères · 102 écrans

Aozora Bunko

二十九

」

「裏だと……お待ちなさいよ。」

ええ、といきつぎに目を瞑って、仰向いて一呼吸ついて、

「心持が悪くなった反対なんだから、私の姿を見ると、それから心持が善くなった――事になる――可い加減になさい、馬鹿になすって、」

と極めつける。但し笑いながら。

清しい目で屹と見て、

「むずかしいのね? どう言えばこうおっしゃって、貴下、弱いものをおいじめ遊ばすもんじゃないわ。私は煩っているんじゃありませんか。」

草に手をついて膝をずらし、

「お聞きなさいましよ、まあ、」

と恍惚したように笑を含む口許は、鉄漿をつけていはしまいかと思われるほど、婀娜めいたものであった。

「まあ、私に、恋しい懐しい方があるとしましょうね。可うござんすか……」

二十九

「恋しい懐しい方があって、そしてどうしても逢えないで、夜も寐られないほどに思い詰めて、心も乱れれば気も狂いそうになっておりますものが、せめて肖たお方でもと思うのに、この頃はこうやって此処らには東京からおいでなすったらしいのも見えません処へ、何年ぶりか、幾月越か、フトそうらしい、肖た姿をお見受け申したとしましたら、貴下、」

と手許に丈のびた影のある、土筆の根を摘み試み、