Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
Lisez 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 079 caractères · 102 écrans
十八
で銜えたまんま、待てよ、どっこい、と言うたびに、煙管が打附りそうになるので、抱かれた児は、親仁より、余計に額に皺を寄せて、雁首を狙って取ろうとする。火は附いていないから、火傷はさせぬが、夢中で取られまいと振動かす、小児は手を出す、飛車を遁げる。
よだれを垂々と垂らしながら、占た! とばかり、やにわに対手の玉将を引掴むと、大きな口をへの字形に結んで見ていた赭ら顔で、脊高の、胸の大きい禅門が、鉄梃のような親指で、いきなり勝った方の鼻っ頭をぐいと掴んで、豪いぞ、と引伸ばしたと思し召せ、ははははは。」
十八
「大きな、ハックサメをすると煙草を落した。額こッつりで小児は泣き出す、負けた方は笑い出す、涎と何んかと一緒でござろう。鼻をつまんだ禅門、苦々しき顔色で、指を持余した、塩梅な。
これを機会に立去ろうとして、振返ると、荒物屋と葭簀一枚、隣家が間に合わせの郵便局で。其処の門口から、すらりと出たのが例のその人。汽車が着いたと見えて、馬車、車がらがらと五、六台、それを見に出たものらしい、郵便局の軒下から往来を透かすようにした、目が、ばったり客人と出逢ったでありましょう。