Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やなぎばしものがたり
柳橋物語
山本 周五郎
Lisez 柳橋物語 (やなぎばしものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 300 caractères · 202 écrans
――表で洗濯をしていたおたかは吃驚したような眼でこちらを見、濡れた手をそのまま悠くり立上った。おせんは家を出なければならないかと思ったところ、今までどおり住んでいられるようになったこと、それはお二人のお口添えのおかげで、こんな有難いことはないと心をこめて礼を述べた。
「いいえそんなことはありませんよ、うちじゃなんにも云やしませんよ、お礼を云われるようなことはしやしませんよ」
おたかは人の好い性質をむきだしに、けれども明らかに隔てをおいた口調でそう繰り返した。おせんはまた、久しくみないから幸太郎に和あちゃんと会わせてやりたいが、和あちゃんはどうしているかと訊き、そして、つまらない物だが途中でみつけたからと云って、買って来た犬張子を差出した。
「そんなことしないで下さいよ、そんなことして貰うとうちに怒られますからね、本当に困りますよ」こう云って途方にくれるような顔をし、それでも手には取ったが、おたかの顔はやはり硬いままだった、「――せっかく幸坊が来たのに気の毒だけどねえ、あの子はいましがた寝かしたばかりなんで」
「ええいいのよおばさん、そんならまた来ますから」