Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans
第十九回
昇は何時からともなく足を遠くしてしまッた。
第十九回
お勢は一旦は文三を仂なく辱めはしたものの、心にはさほどにも思わんか、その後はただ冷淡なばかりで、さして辛くも当らん※が、それに引替えて、お政はますます文三を憎んで、始終出て行けがしに待遇す。何か用事が有りて下座敷へ降りれば、家内中寄集りて、口を解いて面白そうに雑談などしている時でも、皆云い合したように、ふと口を箝んで顔を曇らせる、といううちにも取分けてお政は不機嫌な体で、少し文三の出ようが遅ければ、何を愚頭々々していると云わぬばかりに、此方を睨めつけ、時には気を焦ッて、聞えよがしに舌鼓など鳴らして聞かせる事も有る。文三とても、白痴でもなく、瘋癲でもなければ、それほどにされんでも、今ここで身を退けば眉を伸べて喜ぶ者がそこらに沢山あることに心附かんでも無いから、心苦しいことは口に云えぬほどで有る、けれど、尚お園田の家を辞し去ろうとは思わん。何故にそれほどまでに園田の家を去りたくないのか、因循な心から、あれほどにされても、尚おそのような角立った事は出来んか、それほどになっても、まだお勢に心が残るか、抑もまた、文三の位置では陥り易い謬、お勢との関繋がこのままになってしまッたとは情談らしくてそうは思えんのか? 総てこれ等の事は多少は文三の羞を忍んで尚