Classiques japonais avec furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lisez 湯島詣 (ゆしまもうで) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 62 004 caractères · 122 écrans
四十
て罪を知って、言われたことを得心してから、縁なればこそ折角腹に宿ったものを、闇から闇へ遣った児に、やがて追い着いて手を引くまで、詑をする気でこうしている。あたかも活きたるものを愛するごとく、起きると着物を着更えさせる。抱いて風車を見せるやら、懐中へ入れて小さな乳を押付けるやら、枕を竝べて寝てみるやら、余所目にはまるで狂気。
四十
「ああ、天窓が重い、胸が痛い、体中がふらふらする、もう寝ようや、」
蝶吉は枕を竝べて、着たまま横になって裾を伸ばして、爪先を包んだが、玉のような腕を人形の掻巻の上へ投げ掛けて、ぴったり寄って頬を差寄せ、
「坊や、ちょいと、どうしたの、お母ちゃんは可けなくッてよ、すっかりお花を引いて負けて来たわ。二晩ちっとも寝ないんだもの、天窓が割れるようなの、悪いわねえ、穴蔵ン中でお前、六人一座でさ、灯は点け通しだし、息が苦しくなると、そこらへ酢を打つのよ。私はもう死ぬようだ。お前のお父ちゃんに叱られてから、お花なんざ引くまいと思って、水も沸したんでなくッちゃ飲まないでいたけれども、お母ちゃんはお暇が出たんですもの、体を大事にしたって詰らなくなってよ。