Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たきぐち

滝口

山本 周五郎

Lisez 滝口 (たきぐち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 49 815 caractères · 99 écrans

Aozora Bunko

そのころ父が「源二郎」と呼ぶと、叔父は「はい」と答えて、ま夏にもかかわらず炭取を持ってゆくとか、冬のさなかに団扇を持ってゆくとかする。そこで単に「二郎」と呼んでみると、庭師をつれて来たり、台所から人蔘を一本持っていったりしたそうである。むろん番たびではないが、人の云うことを聞き違える、という弱点に自分で気がついたのだろう、それからはもっぱら自分で饒舌るようになった、ということであった。自分が主導権をにぎるためには、話し相手を飽きさせてはならない。そこで叔父はよく勉強したし、話術についてもくふうをかさねたうえ、独特のやりかたをあみだした。その一例をあげると、瓜を取りあげて、「これが虎の先祖だそうですな」という。聞いている者はびっくりするか、ばかばかしいと思うかの二者にわかれる。そこで叔父は本草綱目とか植物啓原とか賤爪木とか、そのほか聞いたこともないような書目を並べて、それを証明してみせる。しかも煙に巻くというのではなく、筋のとおった理論と裏づけがあるため、聞く者は「なるほど」と思い、虎は瓜から進化したものだと信じて、自分が賢くなったような気分になるのであった。