Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
ここでまた、恥かしい打開け話をしなければならぬのだが、わしが退院をして二ヶ月余りたった時分のことだ。十日程瑠璃子の気分のすぐれぬことがあって、今日は少しよいと云うものだから、その晩は、久しぶりに彼女の部屋へ行って見ると意外にも、瑠璃子は身を堅くして、わしを拒むではないか。
「コレ、どうしたのだ。さてはお前は、僕をいとわしく思いはじめたのか」
と、冗談に怒って見せると、あれはさも悲し相な顔をして、
「今まで隠していましたが、わたしはもう、このお邸に置いて頂く訳には参りません」
と、わしのど胆を抜く様な、飛んでもないことを云い出すのだ。
わしはもう、泣き相になって、何故そんなことを云うのかと、様々に尋ねて見ると、散々云いしぶったあとで、あれは、とうとうその理由を打開けた。打開けて置いてサメザメと泣き伏した。
だが聞いて見ると、若い女なんて、そんな下らないことで、これ程の騒ぎをやるのかと、おかしくなる程、些細な事柄であった。瑠璃子は、数日前から身体に腫物が出来て、少しも直らないというのだ。
「どれ、見せてごらん。そんなこと何でもないじゃないか」
わしは、又しても甘い気持になったものだ。