Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
瑠璃子は他愛なく相好をくずし、子供の様に躍り上って喜んだ。嬉しさに手を叩かんばかりであった。
アア、宝石の魅力の恐ろしさよ。瑠璃子程の妖婦を、まるで十歳の少女の様に、真底から喜ばせ、有頂天にしてしまったではないか。闇夜の怖さも、墓場の物凄さも、キラキラ光る鉱物の魅力に比べては、物の数ではなかった。
瑠璃子の頬は昂奮の為に桜色であった。目は貪慾に燃え輝いた。そして、あの笑顔! わしは瑠璃子のこんなに愛らしい笑顔を、まだ一度も見たことはなかった。
「夢見たいだわ。お伽噺みたいだわ。あたし女王様にでもなった様だわ」
彼女は世迷言を呟きながら、飽かず宝石を弄んでいたが、やがて、ふと気がついた様に、残り二つの棺桶に目を注いだ。
「あなた、こちらの箱にも、やっぱり宝物が入っていますの?」
「ウン、又別の宝物が入っているのだ。お前その燭台を持ってこちらへ来てごらん。わしが蓋をあけて見せて上げるから」
瑠璃子は云われた通りにして、第二の棺の開かれるのを待った。
「ソラ、のぞいてごらん」
わしは重い蓋を持上げて、やさしく云った。
瑠璃子は、蝋燭をさしつける様にして、棺の中を覗き込んだ。