Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
た。そのことは東京の新聞にさえのった程だから、記憶のよい人は、今でも覚ているかも知れぬ。首領の名は、朱凌谿と云って、関羽髯を生やした雲つくばかりの大男であった。わしはそいつと物を云ったこともあるので、よく知っている。大きな帆前船を持ち、何十人という子分を養い、数年の間、巧に支那日本の官憲の目をくらまして、莫大な金銀をかすめ取った、稀代の海賊であった。その朱凌谿がまた、わしの物語に、なかなか大切な役目を勤めているのだ。あいつがいなかったら、わしもこの様な身の上にならなくて済んだかも知れない程だ。
今時海賊なんているものかと、本当にしない人があるといけないから、念の為にお断りして置く。今でも海賊がないことはない。風の便りに聞けば、何とやら云う日本人が、つい一二年前北の方の海で露西亜人を対手に、海賊を働いて、刑務所につながれたということではないか。当時の朱凌谿という奴も、その何とやらいう日本人に劣らぬ、有名な海賊であった。朱凌谿のかすめ貯めた財宝は無尽蔵だと、支那の金持ちなどは、羨ましがっていたという位だ。
イヤ、前置きが長くなって、ご退屈じゃろう。それでは、これから愈々わしの恐ろしい身の上話を始めることにする。