Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はくはつき

白髪鬼

江戸川 乱歩

Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans

Aozora Bunko

いとしい妻にも会える。親友の川村と話をすることも出来る。元の楽しい生活がわしを待っているのだ。わしは余りの幸福に、何だか嘘みたいな気がして仕方がなかった。夢ではないかしら。夢ならさめるな。この歓喜のあとで、もう一度絶望が来たら、わしはたちどころに死んでしまうだろうから。

わしは嬉しさに、ガタガタ震えながら、両手を棺のふちにかけて、中のほら穴へ足を入れ、ソッと探って見ると、あった、あった、土を掘った階段の様なものに足の先が触った。もう間違いはない。わしは愈々助かったのだ。

白髪鬼

棺の底の階段を降りて、真暗な狭いトンネルを這って行くと、ポッカリ山の中腹へ抜出すことが出来た。入口は灌木の茂みに覆われ、外からは全く気づかれぬ様になっている。

先ず頬に当るは吹馴染の海の風だ。その風を懐しく吸い込みながら、茂みを分けて這い出して見ると、中天に皎々たる月が懸り、見おろす海面には、美しい銀波が躍っている。サテは夜であったか。有難い有難い、この異様な経帷子の姿を、人に見られなくても済み相だ。

それにしても一体何時頃かしら。町の方を眺めると、燈火がイルミネーションの様に美しく輝いている。