Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わたしのちち

私の父

堺 利彦

Lisez 私の父 (わたしのちち) de 堺 利彦 (さかいとしひこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 750 caractères · 12 écrans

Aozora Bunko

だった。それから花落ちの時には、ツケギで立札をして、その月日を記しておくのだから、およそ何日間であったか、それは忘れたけれども、大体成熟の日取りになって、父が小首を傾けながら爪の先で弾いて見る。コンコンカンカンというような響きの出る間は、まだ少し早い。「もうアサッテかシアサッテじゃろう」と言いながら、毎日弾いている中、少しボトボトという音がして来る、サアもうしめたというので、それをちぎる。大抵の場合、私の主張は父の意見に依って一日二日延ばされるのであった。さてそれからが大変で、それを食う日時が容易に決定されない。アシタにせよとか、アサッテにせよとか、毎日食うては悪いとかいう親たちの意見に依ってとかく私らの即時断行説が阻止される。それからいよいよ日時が決定されると、その日の早朝、あるいは前夜、その西瓜を細引でしばって井につける。午後になって、私らが学校から戻って来ると、その冷えきった西瓜が井から引上げられて、まず母の庖刀で真二つに切られる。グウ、グウという音がして、庖刀が西瓜の胴体に食いこんで行く時、果してそれの赤いか否か一刻も早く見究めようとして、私らが息を殺して覗きこむ。