Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lisez 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 73 583 caractères · 149 écrans
五
「そればかりじゃないんです」
定二郎は口拍子に乗って、「しまいにはお奉行の大岡様の悪口まで言うんです、和泉屋の娘は父親を見殺しにする、あんな人でなしの娘を捨て置くなんて大岡越前守は大馬鹿者だ……そんな事まで言いました」
「誰かの悪戯だわ!」
「みんなそう言ってました、それで山門の中をすっかり捜したんだそうですが、どこにも隠れている奴はなかったんですって」
お通はきっと唇を噛みしめながらそこを去った。
世の中に不思議な事は少なくない、けれどどう考えても木で彫った仁王様が歔欷きをしたり、人の悪口を言うなんて想像もつかない事だ。しかもなんのためにあたしを親不孝だなんて言うのだろう。
――何か訳があるんだわ、誰かがあたしを苦しめようとしているに違いないわ。
重ね重ね襲いかかって来る無気味な出来事に、お通は今や身動きもならぬような恐ろしさを感じながら、広縁の方を通って奥へ行こうとすると、いきなり清吉が追って来て、
「あう、あうあう」
妙な声を出しながら、お通の肩を押すように中の間へつれて行った。
五
中の間へ行ってみると、藤兵衛と手代の与吉が大声に争っているところだった。