Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lisez 苦心の学友 (くしんのがくゆう) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 732 caractères · 332 écrans
「失敬しました」
「お母様に早く扁桃腺を切れっていわれたぜ。春切るつもりだったのを痛いと思ってのばしておいたんだ。これはきみにも話してあるじゃないか?」
「はあ」
「それだのにお母様の前でのどが痛いなんていうんだもの。せっかくいいあんばいに忘れているのを思い出すじゃないか?」
「すみません」
「きみはお母様にほめられるものだから、僕のことをなんでもしゃべるんだろう? お兄様がたも内藤はゆだんがならないっておこっているぞ」
「気をつけます」
「柳田さんに食いついたことがわかればきみのせいだぜ」
「それはごむりです」
「いや、おしゃべりはきみばかりだ」
と照彦様はお兄様がたにからかわれたくやしまぎれにさんざんじれたあげく、正三君を廊下のかべへ押しつけた。抵抗しないのを承知で圧迫をくわえる。
正三君は照彦様のごきげんがいいとなにもかも忘れているが、こんな風におつむじがまがってきた場合はとかく家のことを考えだす。そこはまだ子供だ。安斉先生の注文のように君君たらずといえどもという心持ちになれない。かなうことなら押しかえしてやりたい。忠義をつくしてもはりあいがないと思いこむ。