Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans
七
「親分、大丈夫でございましょうか」
善兵衛は先刻から、何遍も何遍もこの同じ問を繰り返しますが、
「何とも言えません。とにかく出来るだけの事をやってみましょう」
平次の答も、判こで捺したように同じです。
七
子刻(十二時)少し廻った頃。
不安と緊張はますます加わるばかり、一座の人達も漸くその圧迫から逃れようとしておりました。何か素晴らしい事件が爆発するか、でなければ、大きな声で精一杯呶鳴りでもしなければ、三十幾人が皆んな気が狂れてしまいそうな心持だったのです。
その中に、美しい女中のお千代が、そっと立ち上がりました。何をするかと思うと、蝋燭に溜った芯を剪るためで、真鍮の鋏を取って、燭台の上へ持って行きましたが、どうした機みか、袂が触って一基の燭台を横倒しにしてしまいました。
ハッと思って手を退けると、背後にあったもう一基の燭台も引っくり返ってしまいます。
「アッ」
と思う間もありません。それと同時に、近所の娘が護っていた、あとの二台の燭台も、誰が触るともなくバタリと倒れて、部屋の中は真っ暗。
「キャッ」
「助けてッ」
悲鳴とともに、どたり、ばたりと立ち騒ぐ物音、その中をただ一人冷静な声で、