Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans

Aozora Bunko

九

「この女は容易の事では口を開かないだろうよ。それに俺には、この女の相棒の当りが付いている」

「えッ」

「相棒というのは、今まで燭台の側に居たもう一人の娘だ。あれは近所の衆のような顔をしているが、実は男だったんだよ」

驚いたのは、主人よりも番頭衆よりも、子分衆よりも、今まで冷静そのもののように取澄ましているお千代でした。

九

翌る日の朝、ちょうど両国の見世物小屋の木戸が開こうという時、振袖源太の軽業小屋は、銭形平次の子分で八方から取囲まれてしまいました。別に誘拐の確証があるわけではないので、与力同心の出役はありません。十手を預かる銭形平次が、見込みで召捕って、証拠を突き付けて口を開かせるつもり。一つは継母を挙げた石原の利助への面当てもあったでしょうが、とにかく、この時代には、こんな形式の捕物も決して珍しくはなかったのです。

その代り引つれて来たのは、人数は少ないが、平次の手下で、一騎当千の腕っこきばかり。

「源太御用だッ」

「神妙にしろ」

木戸が開くと同時に、観客と一緒に雪崩れ込んだ捕方、サッと楽屋に飛込んで源太を取囲みます。

こっちは振袖源太、もう派手な舞台着の振袖を着て、萌黄緞子の袴を着けておりましたが、御用の声を聞くと、側に置いた小道具の一刀を取るより早く、舞台の上に掛け連ねた、鞦韆、綱、撞木などの間を猿のよう