Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans
平次はそんな気楽なことを言ってカラカラと笑っております。
「まア」
お静はまた赧くなりました。
「だがね、親分、仲のいい夫婦だからいいようなものの、他人同士じゃ血と血が刃物の上で交るのは縁起が悪いって言いますぜ」
「そんな事を担ぐ人もあるだろうよ。第一血染めの剃刀で当られちゃ気味が良くないやネ、――ところで八、手前が触れ込んで来た面白い話ってえのは何だい」
平次は職業意職に返りました。当った後の顔を洗って、綺麗に拭き取ると、煙管を伸して、縁側の日向へ煙草盆を引寄せます。
「あッ、忘れていた」
ガラッ八は自分の掌でピシリと頬を叩きました。人間は少し甘いが、不思議にいい耳を持ったガラッ八は、平次にとっては申し分のない見る目嗅ぐ鼻だったのです。
「忘れるようじゃ、どうせ大した話じゃあるまい」
と平次。
「ところが大変なんで。野垂れ死をした若い物貰いが、百両持っていたんだから驚くでしょう。自慢じゃないがこちとらは、人様の袖に縋ったおぼえはないが、どうかすると百文も持っていねえことがある」
「自分に引きくらべる奴があるかい、――だが、筋は面白そうだね、もう少し詳しく話してみるがいい」