Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans

Aozora Bunko

隣に住んでいる倅の佐太郎も、親父との仲があんまり悪かったので、一応は調べられたのですが、これは講中のことで品川へ行って一と晩留守、家には暮から重病で寝ている女房のお松と、六つになる孫の春吉のたった二人だけ、淋しく留守をしていたと判って、これも疑いの圏外へそれてしまいます。

残るのは奉公人の元助とお滝の夫婦者だけ、これも二十年間無事に奉公した人間ですから、人相が悪いとか、貯えが多過ぎるとかでは主殺しの疑いをかけるわけに行きません。

すると、下手人は外から入ったことになるわけですが、家の外から庭へ入るのは内木戸が厳重で容易でなかったのと、わざわざ庭へ呼出して、頸に縄を付けて、池に投り込まれるまで、瓢々斎が音も立てなかったということは、どう考えても少しテニヲハが合わなくなります。

その晩、いざ神田へ引揚げようという時、

「八、こいつは少し変じゃないか」

平次はいきなりこんな事を言うのです。

「何が、変で? 親分」

「瓢々斎は金があって、曲りなりにも雑俳でもやる風流人だ。どう間違っても自害する気遣いはないと思ったのが、――少し怪しくなって来たよ」

「すると、あれが自殺だというんですかい、親分」