Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 082 caractères · 257 écrans

Aozora Bunko

四

「先刻踊り舞台の楽屋へ忘れて来たんです――あっしじゃありませんよ、師匠を殺したのは」

小三郎は、柄にもなく、タガが弛んだように、ガタ/\して居るのです。小作りですがちょいと良い男で、臆病なくせに遊びが好き――と言った肌合らしく見えます。

四

「親分、妙なものが来ましたぜ」

八五郎が拇指を蝮にして、自分の肩越しに入口の方を指すのです。

「誰だえ?」

「喧嘩の相手、小唄の師匠のお組が、お悔みに来たんだから大変でしょう」

八五郎は存分に面白そうです。この男の守り本尊の天邪鬼が、何処かを擽ぐってでも居そうな顔でした。

「町内附き合いだもの、お悔みにも来るだろうよ」

平次は大して気もしない様子ですが、入口の方では、ヒソ/\と声を忍ばせながらも風雲の唯ならぬものを感じさせます。

「でも、お前さんからお悔みを言って貰う筋合はありませんよ」

それは母親のお槇の声でした。

「私は悪うございました、師匠とつまらない喧嘩なんかして。でも、元々つまらないことなんで、日頃仲の良かった師匠が死んだと聞くと、じっとしては居られなかったんですもの、せめて、仏様の前で、一と言詫を言わして下さいな、おっ母さん」