Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 082 caractères · 257 écrans
三
「生れは?」
「あんなのは間違いもなく信濃者ですよ」
「下女のお六は」
「相模女で、あんなに慾の皮の突っ張ったのは、場違いですね、あの女は三十両は溜めているに違えねえという評判ですよ」
「外には?」
「主人の鹿右衛門は、上へ馬という字の付く方」
「何んだえそれは?」
「馬鹿右衛門とね、内儀のお浅はちょっと良い大年増で、気象者で、利巧で、少し扱い憎い方でしょうな」
「ところで、そのうち、誰が一体三之助殺しの下手人だと思う」
平次は八五郎に訊くのではなくて、以上の報告から自分の結論を引出そうとして居る様子です。
三
八五郎の「大変」が舞い込んだのは、それから又三日も経ってからでした。
「サア、親分、神輿を上げて下さいよ、今度こそ本当の大変、――古渡りの大変ッ」
髷節で拍子を取って、格子の外から怒鳴り込むのです。
「何がどうしたてんだ、相変らず騒々しい野郎だ」
南町御奉行指図の仕事も一段落になって伸々と煙草にして居るところへ、八五郎が新しい種を持って来たのでした。
「二本差が自分の刀を、尻から胴中まで突き立てられて死んで居るんだ、まるで焼鳥ですぜ、親分」
「何? 自分の刀を尻から、――何処でそんな事があったんだ」