Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 006 caractères · 25 écrans

Aozora Bunko

「妹二人も江戸言葉か」

「ヘエー、小さい妹――顎に痣のあるお雪というのが十九で。これはよく話しますが、姉の方の多与里は二十三だそうですが、可哀想に物が言えません」

「フーム」

「唖ですよ、親分」

「そいつは気の毒だな」

「とんだ良い娘が、可哀想じゃありませんか。一人は痣があって、一人は唖で」

「若い女は虫歯の痛いのまで可哀想に見えるんだろう。――ところで、そんな金持のくせに、尺八の師匠は物好きだな、弟子はあるのかい」

「四五人来るようです。門次、伊之助、三太、由松なんてのが」

「皆な土地の者か」

「いいえ、この辺では顔を見たこともない人間で」

「まアいい、せいぜい火吹竹の稽古をすることさ。――総領は尺八を吹く面に出来――か、川柳は面白いことを言うぜ。八五郎の顔も、鼻の下がだんだん伸びて来るから妙さ」

「冗談でしょう」

八五郎は平手でブルンと鼻の下をこき上げました。

「ところで、近頃は他国者がやかましい。ましてそんな豪勢な暮しをする者は、なんとしても目に立つから、気が付いて黙っていちゃお上へ悪かろう。大坂へ問い合せて、一応身許を調べるから、山城屋の町所を訊いてくれ、大坂の弟のやっている店だよ」