Classiques japonais avec furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lisez 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 213 575 caractères · 424 écrans
を書く気になった意図と、鉄幹氏の序文の平家観とに、一つの共通点もあって、うれしかった。
氏の序文のままを、ここに借録しておく。
祇園精舎の鐘の声と打出したる平家物語を一貫せるは、悲劇の調べなり。世は移れども、人間栄華の執着に伴ふ憎悪怨念の陰影は、千載のもと、ます/\深刻を加ふ。大正の詩人と画家とが、この一巻を作れるもまた、之によりて、自家心中の平家物語を描くものにあらずや。
人の世のこのことわりのかなしさよ
憎まずしては愛し難かり
恨むらくは、驕るもの必ずしも亡びず、正しきもの必ずしも栄えず、この道理の顛倒をいかにかせん。之を思ふとき、吾等の悲哀は長しといふべし。
新しき心をもちて悲しくも
平家の人のごとくたゞよふ
世に住めど大原山のこゝちして
淋しき花をひとり摘むかな
大正八年暮秋 与謝野寛
とある。どこか、終戦後の世相人心にも響いて来るものがあるではないか。大正八年ごろといえば、日本も最全盛期であったといわれているが、やはり詩人は早くから今日の日本をもう憂えていたのである。
この栞に、大谷竹次郎氏も書いておられたように、「新・平家物語」