Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lisez いやな感じ (いやなかんじ) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 292 113 caractères · 587 écrans

Aozora Bunko

こういう俺の人生だったら、どんなに面白かったろうとそう思う、そう思われる人生を、砂馬はちゃんと自分のものにしていた。俺の生きられなかった人生を、砂馬は生きた。そしてそれ以上のことを砂馬はしている。

あの破廉恥の遊びだって、砂馬に誘われたからというだけでなく、初めは俺自身、自分もしたいと思ったからだが……。

芸者を四人呼んでくれと砂馬はカイナ(仲居)に言った。

「四人ですか?」

眼尻に褐色のイボをつけた仲居のその言葉に、

(それ来た……)

拒絶の第一声だと俺は思った。

「二人はかえすんでしょう? こんな時間に可哀そうですね」

「四人ともお泊りをつけてやる」

「それにしたって……」

「いや、四人ともひきうけてやる」

「あら、まあ、精力絶倫……」

招き猫みたいな手つきをして、

「お一人で二人ずつ――妙な遊びがお好きなんですね」

小肥りの仲居は笑った。俺たちの破廉恥を咎める笑いではなかった。むしろ唆すような笑いだったから、砂馬は気をよくして、

「早くも見破られたな」

「それでしたら四人でもかまいませんわね」

「かまわないだろう」

「うちは、かまいませんけど」

「芸者がどう出るか」