Classiques japonais avec furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lisez こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 761 caractères · 278 écrans
支那のほうでは賢こい子どもがあって、それを考え出したことになっているのだが、我邦ではやはり親を棄てていた時代に、棄てることを悲しんでかくして置いた老いた父の智恵ということになっている。船を水に浮かべてその上にこの牛をのせ、どこまで沈んだかをしるして置いて、あとでその印のところまで数多い石を積み、その重さを加え算すれば、わけなく牛の目方がわかるというのである。今の子どもならそうむつかしい問題でもないか知らぬが、以前はそれを聴いてなるほどそうだったと思う者が多かったらしいのである。
この以外にもう二つ、老人のおかげで答えられたという難題があって、これだけは日本で昔話をする人たちが、思いついた趣向だったように思われる。その一つは灰繩千束を献上せよ、今ひとつは「打たぬ太鼓の鳴る太鼓」を持ってこい。どちらもただ人を困らせるだけの命令であって、どうしてそのような無理をいったのかと思うようであるが、もともとこれは「殿さまの難題」という別の話のなかにあったものを、借りてきてここに使っていたので、つまりは外国から持ってきた話の種では、じゅうぶんに日本の子どもを楽しませることができないから、だれかが取りかえてこれを年寄りの考え深かった例にもちいたものと思う。