Classiques japonais avec furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lisez こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 761 caractères · 278 écrans
これがただおもしろいから外国から採用したものであったのは、むしろそうなくてはならぬことのように思われる。
しかし、こういった外国の昔話が、千年も八百年もまえに、もう我邦の人たちに覚えられていたということは、こちらにもそれと半分以上似かようたものがあったためだと見ることはできないであろうか。果樹や花の木の新種というものは、実をもいで来て播いて生やすよりは、台木を見つけてそれに接穂をするほうが早く成長する。そしてその台木には大ていは同種の木が用いられる。親棄山の昔話にも、そういう台木になるものが前々から、日本にはすでにあったのではなかろうか、わたしは今それを考えているのである。
そう思って気をつけていると、この二通りの話し方いがいに、日本にまたべつの親棄山があり、和歌で有名になっている信州更級の姨捨山なども、その一つの残りの形であるような気がする。姨捨山の話も中世の書物に多くあらわれ、ことには『大和物語』という本にあるのが、よく人に知られている。この文学のなかでは、棄てられた人が親ではなくて、伯母だったということになっている。これはたぶん母親を山へ棄てたというのを、あんまりな話と思ってかえたのかも知れぬが、小さい時に母をうしなって、親代りにそだててくれた伯母だったというから、おだやかでないことは同じである。