Classiques japonais avec furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lisez こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 761 caractères · 278 écrans
それでこのほうを先に見てしまってから、最後に皆さんとも関係の深い、甘い物の話をすることにしよう。
田植のあとさきには、同じように骨の折れる大きな仕事がいろいろある。二毛作といって田にも麦を作るようになると、稲の苅り跡は冬にはいるまえに、馬などを使ってさっさと起こしてしまうが、以前は春になりやっと田の氷がとけるのを待って、若い男が総出で一つ一つ去年の苅株を堀りかえして行く。これが春田打ちで、まず一年の農事のはじめであった。それから苗代のこしらえがすぐにつづき、籾種をまいてしまった日にも小さい祭りがあり、種籾のあまりを焼米にして、袋に入れてもらって子どもらはよろこんで噛んでいる。そのつぎは池浚え溝なおし、田にかかる水の路をよく通して、土がだんだんとやわらかくなると、あらくれという大きな土の塊をくだき、水が漏れないように田の畔を塗りかためて、それへ大豆などを蒔くしたくをして置くのである。いよいよ田植となって代掻きえぶりすり、苗もその日の朝取るのがふつうだったが、いそがしい日には、前日の日暮れに取って置くようになった。植えみて・さのぼりなどという祝いの日が休みで、そのわずかな期間がすぎると、ほどなく田の草取りがはじまって、それがまた三番草四番草まで続くのである。