Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちいさこべ

ちいさこべ

山本 周五郎

Lisez ちいさこべ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 480 caractères · 67 écrans

Aozora Bunko

と茂次は云った、「自火なら手がうしろへまわるところだ」

そして「魚万」を訪ねた。これは通りの向うの仮小屋で、幸い焼けずに残っていたが、茂次は万兵衛に会って、すぐ再普請にかかると云った。藤造の脇にいた大六と助二郎は、あっという顔で茂次を見たし、万兵衛も意外だったらしく、それはちょっと無理ではないか、と云いかけたが、茂次は大丈夫やると、あっさり云った。

「但し一つお願いがあります」と茂次は続けた、「正直に云いますが、これまで手いっぱいにやって来ましたから、材料を吟味するゆとりがありません、大留が立ち直ったら、改めて普請を仕直すということにして、お気にいらないところがあっても、こんどは眼をつぶってもらいたいんです」

「私のほうはむろんそれでいいが」と万兵衛はまだ信じきれないようすで云った、「しかし本当にむりじゃあないのかい」

茂次はそれには答えずに、「お願いします」と云った。

うちへ帰る途中、大六たちはなにか囁きあっていたが、帰るなり、三人で「話がある」ときりだした。茂次は聞くまでもない、よけいなことは云うなと云った。だが、三人は再普請が不可能なことを、代る代る主張した。