Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
へちまのき
へちまの木
山本 周五郎
Lisez へちまの木 (へちまのき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 120 caractères · 58 écrans
いつもちょこちょこと動きまわっているようすも、小さな目鼻だちも、そのきいきい声やちょび髭まで、鼠そっくりにみえた。「せやさかい」というのが口ぐせであり、江戸弁は荒っぽいから、しょうばいには上方訛りに限る、というのがその主張であった。
「そないに勘定や勘定やと云われてもな」といつか版木屋が勘定取りに来たときに、彼がきいきい声で云うのを房二郎は聞いた、「――こっちゃもしょうばいやよってに、あんじょう儲からんことには払えやしまへんがな」
記事部屋は北向きで、うす暗く、湿っぽく、九月にはいるともう隙間風が寒かった。瓦版はたいてい一枚摺りだが、ときに三枚綴じ五枚綴じのこともあった。綴じの多いときは小説ふうの拵え記事で、赤絵を使った、わ印のような内容のものが多かった。――売り子は香具師の若い者で、常連になっているのが七人、一枚売れば幾らという歩合制であるが、記事のたねを持って来れば、相当な手間賃になるようで、かれらのほかにも、火事とか落雷とか、心中、傷害などの早記事を持ち込む者が幾人かいた。
房二郎は小舟町に部屋を借りた。木内桜谷が捜してくれたもので、女一人の後家ぐらしであるが、仕立て物を教えていて、二十人ちかい娘たちが毎日かよって来た。