Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ものおもうあし

もの思う葦

太宰 治

Lisez もの思う葦 (ものおもうあし) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 430 caractères · 42 écrans

Aozora Bunko

ふたたび書簡のこと

」緑雨かつて自らを正直正太夫と称せしことあり。保田君。この果敢なる勇気にひかれたるか。

ふたたび書簡のこと

友人にも逢わず、ひとり、こうして田舎に居れば、恥多い手紙を書く度数もいよいよしげくなるわけだ。けれども、先日、私は、作家の書簡集、日記、断片をすべてくだらないと言ってしまった。いまでも、そう思っている。よし、とゆるした私の書簡は私の手で発表する。以下、二通。(文章のてにをはの記憶ちがいは許せ。)

保田君。

ぼくもまた、二十代なのだ。舌焼け、胸焦げ、空高き雁の声を聞いている。今宵、風寒く、身の置きどころなし。不一。

さらに一通は、

(眠られぬままに、ある夜、年長の知人へ書きやる。)

かなしいことには、あれでさえ、なおかつ、狂言にすぎなかった。われとわが額を壁に打ちつけ、この生命絶たむとはかった。あわれ、これもまた、「文章」にすぎない。君、僕は覚悟している。僕の芸術は、おもちゃの持つ美しさと寸分異るところがないということを。あの、でんでん太鼓の美しさと。(一行あけて)ほととぎす、いまわのきわの一声は、「死ぬるとも、巧言令色であれ!」

このほか三通、気にかかっている書簡があるのだけれど、それらに就いては後日、また機会もあろう。