Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ドナウげんりゅうこう
ドナウ源流行
斎藤 茂吉
Lisez ドナウ源流行 (ドナウげんりゅうこう) de 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 565 caractères · 44 écrans
六
僕は歩き出してからも、一寸霊仙のことを思ったが、この頃は霊仙のことにもおのずから馴れて、感激の度も薄らいで来て居った。
僕は月光に由縁ふかい東洋詩人の感傷から離れて、大股に歩いた。併し旅舎に帰って来た時はもう遠に夜半を過ぎていた。僕は自分の部屋に行って料理を食べながら麦酒を飲んでいると、「籠っている」感じで気持が好い。ことに段々と澄徹の境を離れるところにいかにも安気があった。
六
一夜明けて、写真機を持って出掛けた。なるほど、ブリガッハ川は直ぐ近くにあった。僕は昨夜のように石橋のところから右へ折れて行った。川の水量が豊かで、張切ってながれている。川底に近いところを凝視すると、魚が群をなして泳いでいる。あるところでは水草が密生して流の方嚮に靡いて居り、そこにも魚の列が一定の保護色を保ちながら泳いで居た。魚は Forelle の一種で、民顕の市場などでも時にこれを買うことが出来た。
川藻の靡いているところは直ぐ徒渉し得るようにも思えたが、そうは行かなかった。Amsel 鳥が既に啼いている。水面からたまたま魚が跳ねた。汀の或る処に清水が湧いて、其処にいろいろの水草の生えているのなどが目についた。