Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ボロやのしゅんじゅう

ボロ家の春秋

梅崎 春生

Lisez ボロ家の春秋 (ボロやのしゅんじゅう) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 411 caractères · 263 écrans

Aozora Bunko

と言って放っておくわけにもいかないし、とつおいつ迷ったが、ついに好奇心の方が勝ちを占めました。警察大学のやり方にならい、湯気をあててそっと開封する手を思いついたのです。早速お湯を沸かし、その湯気を封にあてていると、やがて糊がゆるんで来て、難なく開封出来た。胸をわくわくさせて、中身をひっぱり出して見ると、それは一枚の赤罫のペラペラ紙で、内容証明専用の罫紙なのです。それに文字がぎっしり詰まっている。僕は急いで読み始めました。それは次の如き文面です。

『拝啓用件のみ申し上げます。かような手紙を差上げる事情は御推察のことと存じますが、貴殿名義の世田谷区大原町×××番地の家屋につきまして、今般陳根頑氏と協議の結果、陳氏に十万円を手交して、私がその権利を譲り受けることになりました。その際陳氏は〈不破数馬氏は十八万円程自分に借金があり、目下行方不明のためこの家の登記が自分名義に変更できない始末である。しかしこの家に関する一切の問題については不破氏と陳との間において解決す〉との一札を入れて下さいました。そこで十万円を陳氏にお渡ししたのですが、固定資産税支払いの関係もあり、至急当方名義に登記する必要に迫られておりますので、こちらの意のあるところを御諒承下さいまして、登記申請のため此状到着次第印鑑証明をお送り下さいますよう、