Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lisez ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) de 永井 隆 (ながいたかし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 351 caractères · 213 écrans
「私らは貧しさを尊しとします。しかし汚れにしみてはなりません。低きに慣れてはなりません。──聖フランシスコのすすめは清貧でした」
私は寝たままぐるりと家の中を見まわした。天井板が張ってないから屋根の裏の竹があらわだが、それにぼろ切れのようにすすがさがっている。荒壁の土の割れ目には風塞ぎの新聞紙が交叉している。かもいの釘には水筒とカヤノのエプロンがぶらさがっている。寝床の周囲には祈り本、聖書、辞書、雑誌、原稿紙、夏みかんの皮、土びん、薬袋、手紙、鉛筆が雑然と席を占め、その真ん中に、尿器が昼寝している。──これでは文化指導者の名が泣く。
「私の言うのは物質的な衣食住生活の汚れと低さだけではありません。精神生活の汚れと低さです。──戦災者だ、戦災者だと言っている間に取り残されてしまっている私らです。あれからもう二年たちました。世界はぐっと進んでいます。戦災で根こそぎやられた分を取りもどしたうえその二年間の進歩に追いつかなきゃならぬ私らです。それが二年前の戦災当時の状態にいつまでも踏み止まっていて、果たしてよいものでしょうか?」
私は三河内焼きの茶わんをとり上げたものの心騒いでそのまま茶わんの横腹に遊ぶ七人の童子を眺めた。