Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lisez 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 220 145 caractères · 440 écrans
ちょうど日記帳の第なん冊目――明治四十年の分です――その真ン中ごろをひらくと――ここがそうですが――八月十日晴――そしてこれ一行だけ。馬流の壮六に頼まれ、東京の黒田様の案内をして落窪の奥へ行く――
(朗読の尻にダブって、カパカパカパとダク足で歩いて行く馬のヒズメの音。やがてガタンゴトン、ギイギイと車輪のヒビキ)
馭者 (ダミ声で馬に)おおら!(ムチを空中でパタリと鳴らして)おおら!
(カパカパカパとひずめの音。――この音は背後に断続してズッと入る)
春子 (少女の浮々した声)あららっ!
勝介 (笑いを含んで)なんだな、春?
春子 だってお父様、あのそら、あすこに見えるあの山が浅間だと、さっき、おっしゃったわね?
勝介 そうだよ。
春子 あら、だって、さっきは前の左側にあったのに、今、こうやって後ろにあるわ。
勝介 はは、だって、ごらん、うっすりと煙を吐いている。このへんに、そんないろんな火山は無いさ。
春子 そうかしら。
勝介 こうして馬車に乗っていると気がつかないが、これで、この辺の道はグルグルと、えらい曲っている。千曲川がこの辺では曲りくねって流れているからね、道はそれに添っているんだから。